電機メーカーの分野

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電機メーカーの分類とは

総合電機メーカー

総合電機メーカーにおいては、幅広い技術がグループ内に存在することが全体の競争力につながる反面、グループ内の競争力のない技術を一部の製品分野が支える面があり、グループの利益率を押し下げている。このため、デファクトスタンダード製品で高い市場占有率を持たない日本の総合電機メーカーは総じて利益率が低い。近年では、「総合電機の終焉」や「事業の選択と集中」が叫ばれている。

総合家電メーカー

総合家電メーカーの多くは、電器店の特約店ネットワークを持っており、これら電器店は1メーカーに依存しながら繁栄する上で、メーカー側に幅広い商品の開発と製造を必要としたため、乾電池から白物家電を経て娯楽家電に至るまで、幅広い製品層を維持している。しかし、この幅広い製品層が、総合家電メーカーの収益率悪化を招いている面があり、生活に必需ながら利益の上がらない分野の製品に見切りをつけ、海外生産拠点の統廃合やOEM製品の取り入れといった動きを見せている。

総合エレクトロニクスメーカー

各種半導体、コンピュータ、情報通信機器を主に製造・販売している。

音響、映像系メーカー

映像・音響機器は1980年代より急速に日本国内の市場が活性化、娯楽家電の一般大衆への普及を契機にその業績を伸ばしている。しかし製品の売れ行きに流行・時流があり、これに乗り遅れたメーカーが、急激に業績悪化するケースも少なくは無い。このため商品開発は熾烈を極め、各メーカーごとに企業色が出やすい傾向が見られる。娯楽家電からデジタル家電へのニーズの強まりもあり、そちらへ全面的にシフトする企業と、旧来からの映像・音響機器部門に注力する企業との差異が出始めている。

重電メーカー

重電製品(電力機器)を手掛けているメーカーは、富士電機ホールディングス、明電舎、日新電機のように重電製品を総合的に製造しているメーカーもあれば、ダイヘンの変圧器、日東工業の分電盤のように一部の重電製品に注力して製造しているメーカーもある。

光学系メーカー

従来はカメラ、コピー機などの光学関係の機器や、それを制御する電子回路の設計・開発・製造から電子機器関連のメーカーへと発展していった。1990年代中頃より、写真フィルムを使うカメラを見限り、デジタルカメラへとシフトする企業や、または従来はカメラ制御用に擁していた集積回路部門を更に発展させ、携帯電話市場に参入したり、パーソナルコンピュータ関連の本体や周辺機器に注力する所も見られる。

空調系メーカー

エアコンなどの、従来は施設空調分野から一般家庭に普及した空調機器を通して家庭向け市場にも動きを見せ、空気清浄機のような製品ではオフィスビル用の什器から家庭向けの製品まで提供する。喫煙・健康増進法に絡み、喫煙室の設置やオフィス環境の設備工事といった需要も発生している。

ゲーム系メーカー

ゲーム機本体などのゲーム機器(家庭用、業務用問わず)を製造しているメーカーである。コンピュータゲーム市場の発展に絡み、アーケードゲーム市場からコンシューマーゲーム市場まで、主にゲーム機の開発・製造・販売を手掛けている。一方で、これら製品が玩具でもあるため、元々は玩具メーカーから発展してきた企業も多い。アーケードゲーム関係では、遊園地の設備の開発・施工を手掛けていた企業が、同市場に参入してきた経緯も見られる。コンピュータゲームが、娯楽文化メディアとしての側面も持つことから、放送・出版関係のマスメディア関連企業との、太いパイプを持つ企業も少なくない。

重工系メーカー

一般に電機メーカーとは呼ばないが、重電製品や宇宙産業、航空機も手掛けているのでこの項に含む。建設機器や各種プラント、更にはロケットなどの防衛産業も手掛ける分野では、その前身に造船などの産業分野からの発展である場合も見られるが、特に機器の制御などで非常に高度な情報処理技術を必要とする事から、独自に情報処理系の関連会社を擁している場合も多い。電子機器関連では他企業と提携する場合も多く、自社製の重機・重電機器に加え、制御用の電子機器ハードウェア(部品や基本構成)は提携企業より、ソフトウェアはグループ企業内で調達して、これを組み上げて製品とする所も見られる。

メカトロニクス系メーカー

元来は機械製品を製造していたメーカーであるが、機械製品が複雑な動きや高性能化すると旧来の機構部品(リンク機構や歯車、カム など)を大量に組み合わせるようになったが、それでは機器自体の大型化や複雑化、高価格化、耐久性などが問題となる。そこであらゆる制御部分を電子回路化して、センサやアクチュエータなどと組み合わせることによって、複雑な動作を簡単に実現したり、機械要素の組み合わせだけでは実現できないような機能を持たせることが可能になる。今日では、制御にマイクロプロセッサを用いることによって、自動化や適応制御など、より豊富で便利な機能を実現している。

電子部品メーカー

トランジスタやLSIなどの半導体、進行波管などの電子管といった能動素子、コンデンサーや抵抗器などの受動素子、部分品としてのモジュール部品など電子部品を製造するメーカがある。能動素子は総合電気機器メーカーが自ら手がけていた場合が多かったが、内容の高度化などで他社との統合子会社に事業を移管したところも多い。受動素子やモジュール部品などは専業メーカーも多く、上記電気機器メーカーに製品(部品)を供給している場合が多い。